2 乳の匂い 【2】 「まってよ、やめて!」 (冗談じゃない。なにが「新しい光」よ)蘭はベッドから離れてららに近づき、ペニスを強く握った。 「これは命令よ!」ららは腰を引く。甘い塊が昇ってきて喉に留まるのを、ららは感じた。息を吸い込むとその塊は降りて行き、脛の骨を撃った。「やめて」 「あなたが排斥されたあとも俊英は、きちんと悔い改めて、わたしの元で従順を学んだ。今では、使徒会議のメンバーよ、信じられる?」 「そんなの、わたしには関係ない」 「俊英!」そう呼びかけると伊丹蘭は声を強めた。「ららを叩きなさい」宗田俊英は、まったく躊躇をみせずにららの頬を叩いた。「顔は叩かないで!」と、ららは俊英を睨みつけると吐き捨てるように言った。 「もっと強く叩きなさい!」蘭の声を聞いた俊英の手のひらが、さらに厚くららの頬を捉えた。「わたし、もうやらない。顔を叩くのはプレイじゃない」「プレイって、なに? それがしたいの、あなたは?」「もうやめようよ、ねっ……」と、ららは蘭に懇願するように言った。「どうして、わたしがアニマに戻らなければならないの?」蘭はららの言うことに取り合わず、「ららを四つん這いにして」と、傍にいる俊英に再び命じた。俊英がららに笑みを向ける。 「らら、伊丹姉妹の言うとおりにして」俊英はららに歩み寄って髪を掴み、ベッドに引きずりあげた。ららは俊英を睨みつける。「あなたまで、どうして?」「オクシア――第二のウイルスを覚えてるだろう、らら? それに、第一のウイルスのことも。第一のウイルス――そう、フクシマウイルスはアニマで作成され、ばら撒かれたモノだ」「あなたたちが、フクシマウイルスを……。まさか、ハルマゲドンを本気で起こそうとしたわけ?」「あなたもこの世界の終わりを見たがっていたじゃない、六年前は」そう言って笑った蘭を、ららが睨みつける。俊英がららの頬を撫でる。「僕らの狙いは、ハルマゲドンじゃない。金だよ」「お金……」「僕たちは、フクシマウイルスとともに、その対抗ワクチンも作成していた。ウイルスがある程度広がったところで、アニマが買い取った製薬会社がワクチンの生成に成功したと発表するつもりでいたんだ。ワクチンの製造による利益やパテント料は膨大な金額になる。僕らの狙いはそこにあった。アニマには金が必要なんだ。○童に対する性的虐待の裁判で、アニマに不当な判決がでたのは知っているだろう?」楽園実験で行なわれた○童に対する性的虐待。その一部は、被害者本人や家族の手によって明らかにされ、すでに教団の敗訴が確定した判決も出ていた。その判決では、数百億を超える賠償金の支払いが教団に命じられていた。それにともない、教団からの信者離れも加速していた。信者からの寄付金の減少も深刻だった。アニマ聖書冊子協会は早急に巨額の金を必要としていたのだ。「でも、僕らの企みは失敗した」「失敗した?」「木谷美織がアニマを裏切って、ワクチンの生成方法を複数の製薬会社にリークした。アニマがフクシマウイルスワクチンで巨額の金を儲ける計画は、これで頓挫した……」「あら、ここに、いいものがあるじゃない」ベッドに置いてあった赤い手枷を拾い上げた蘭は、俊英に頭を押さえつけられたららの両腕を後ろ手に取った。「やめて、お願いだから」後ろ手にされたららの尻が引き締まった。蘭は手早く手枷を装着すると、ららの股間に手を入れて陰茎を掴み、尻をあげさせた。「なにこれ? 太い、オチン×ン……。ねえ、女の子がこんなものをぶら下げてていいの? いやらしい! こんな立派なオチン×ン持ってるのに、お尻の穴をオマ×コにするなんて!」そう言って蘭は、ららの尻穴に指を突っ込む。ららのアナルは、まるで蘭の指にまとわりつくようにくぱくぱと蠢いた。蘭は亀頭の先を指でまさぐり、先走り汁で鈴口から溢れる先走りを亀頭全体に広げた。「もうこんなに大きくしちゃって、いやらしい子。女の子がこんなものぶら下げて! ほんとうにあなたは恥ずかしい子!」「ああ、いやっ……お願いだから触らないで」「あら、なにそれは! 気持ちいいでしょう? ねえ、らら。気持ちいいでしょう? ねえ、気持ちいいでしょうって聞いてるの! 答えなさいよ。ほら、わたしは変態ですって言いなさい。正直に言いなさいよ、ほら。わたしはお尻の穴をオマ×コにしている変態ですって、言いなさいよ」「気持ちよくなんてない……」ららは、喉の奥から声を絞り出した。(この女に負けたくない、負けられない)蘭の責めが股間に決まれば決まるほど、ららは反発を強める。ららは、蘭に尻を突き出した。男なら誰もが屈服してららの尻穴に貪りつく、らら、自慢のポーズだ。「あら、急にどうしたの。オチン×ン舐めて欲しいの? それとも、お尻の穴?」「わたしが感じてるからだなんて思わないで! あなたがしやすいようにしてるだけなんだから。だから、ほら、舐めてよ。指先で触られるだけじゃ、ぜんぜん感じないあら。ほら、もっと、もっとしてよ! 男たちはもっと、もっと夢中になってこのチ×ポもケツマ×コを舐めてくれるんだから!」「へえ、そうなの。そんなに自信のあるオマ×コなんだ?」「そうよ、男たちはみんな寄ってくるんだから、これに。わたしの自慢のオマ×コなの」ららの声は慄えている。女として、蘭より優位に立とうとするららの言葉。女として、蘭を屈服させようとするららの言葉。だがららの言葉はすべて自分に跳ね返り、ららを堕としていく。小説(官能小説)ランキングへ
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